製菓用米粉の品種「ミズホチカラ」について

最近数名の方に
「製菓用米粉の品種はミズホチカラですか？」
というご質問をいただきます。

当園の製菓用米粉をお買い上げ後、お届けされたパッケージにはミズホチカラと記載されていないことが原因かと思います。
今後正信に品種を変えることを商品ページに記載してはいますが、現在はミズホチカラです。

ミズホチカラを原料に使っていますが、ミズホチカラを商品パッケージに記載していない理由は、
穀物検査を受けないと品種名を表記ができないという規定があり、
当園では検査を受けていない、受けることができないために記載しておりません。

穀物検査は自家採種したお米では品種名を特定した検査を受けることができず、
また福岡県ではミズホチカラという品種での検査が対象外のために、検査が受けれず、品種名を表記できません。
この検査は決して残留農薬の検査などではなく、お米の品質を格付けするものです。

ミズホチカラの米粉がパン作りに向いているということから、いろいろなレシピでミズホチカラを指定するように記載されているようですが、
実際にはミズホチカラでないと米粉パンができないというわけではないようです。

当園では2年間、ミズホチカラを栽培してきましたが、この品種でないといけないということは無いと知ったこと、
また栽培する中でこの品種が多肥料栽培、多収穫を前提に改良されている品種であることを実感し、
自然栽培には向いていないと判断したために、3年目には作付けを行わず、正信という品種を米粉にすることにしています。

現在は2年間栽培したミズホチカラがありますので、こちらで製菓用米粉を製造している次第です。
原料が正信に変わるタイミングは2022年になってからかと思います。

その際は原料が変わったことがわかるようにパッケージにも何かしらの記載をしたいと思います。